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急性期看護は大変?急性期における看護師の役割とやりがいとは

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急性期の病棟と言えばどんな印象ですか?

 

忙しい?急変が多い?展開が早くてついて行けない?

 

どれも間違ってはいないですが、急性期看護はそれだけじゃないですよ。

 

私Yukiも学生時代は急性期の実習が嫌で嫌で仕方なかったんですが、忙しさの中にもやりがいや喜びがあって魅力があるんだということは実際に働いてみて実感しました。

 

ということで、実際に急性期の病院で長年働いていた私が急性期看護の魅力をご紹介したいと思います。

 

これから急性期の病院で働いてみようかなと考えている人や急性期の看護に疲れてしまって辞めたくなってしまっている人におススメの内容になっていると思います。

急性期看護について

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まずは急性期看護って、どんな看護なのかということからおさらいしておきましょう。

 

一般的に、人間の回復過程には急性期、回復期、慢性期、終末期とあります。

 

急性期の中でもICUでの管理を要するような超急性期とそのレベルを離脱した亜急性期というような分け方もあります。

 

ここではまず急性期の定義から特徴や看護師の役割を説明していきます。

 

急性期とは

急性期とは症状や兆候が急激に現れ、生命の危機にある状態のことを言います。

 

手術などの集中的な治療が必要とされ、容態も急激な変化を起こしやすい不安定な時期です。

 

急性期にある患者さんの特徴として、急激な変化による身体的負担が大きいことやこれからどうなるのかという不安も大きく、精神的にも不安定になりやすいと言えます。

 

また、御家族にとっても急激な状態変化による不安が大きく精神的ケアを必要としています。

 

急性期看護の特徴

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急性期看護は、とにかく展開が早いという特徴があります。

 

症状は良くも悪くも急激に変化することが多く、常に予測して先回りした対処が求められます。

 

また、急性期を脱したら退院したりリハビリテーション病院に転院したりするため、平均在院日数が短いという特徴もあります。

 

次から次へと患者さんの出入りが激しいんですよね。

 

こういった早い展開にタイムリーな看護を行うためクリティカルパスを適用し、パスに沿った看護を行うようにしているところも多いと思います。

 

手術の患者さんなんかはその術式ごとに各病院でクリティカルパスを作成していると思います。

 

ICUなどの集中治療室での看護となれば科の隔たりもなく内科から外科まであらゆる疾患の患者さんを看なくてはなりませんし、小児から高齢者まで年齢も幅が広いですよね。

 

そのために幅広い知識が求められるというのも、急性期看護の特徴と言えます。

 

急性期病棟の看護師の役割

こういった特徴のある急性期の病棟において、看護師の役割にはどういったものがあると思いますか?

 

私は常々、タイムリーな看護と丁寧な観察が重要だと思っています。

 

展開の早い急性期では今日の看護と明日の看護、同じ患者さんに行うものでも違っていなくてはいけません。

 

たとえば、術当日の看護と術後1日目の看護は違いますよね。

 

どんなに素晴らしい看護でも行うタイミングを間違えたら、患者さんにとっては害でしかなくなってしまいます。

 

急性期の患者さんがやってもらいたいと思う看護は時間ごとに刻一刻と変化します。

 

その変化に応じた看護をいかに行うかというのが急性期病棟における看護師の役割の一つだと思います。

 

急性期の患者さんの症状は変化しやすいですが、事前にその兆候が表れていることも多いです。

 

そういったわずかな兆候を見逃さず、異常の早期発見をして大きな病状の変化を未然に防ぐことが出来ることが理想だと思います。

 

これはなかなか難しいですが、常にこの患者さんはどういう症状が現れる可能性があるのか、これからどうなっていくだろうかと先を予測してポイントを絞った観察をしていくことで気が付くことができます。

 

患者さんの些細な訴えを大したことではないと受け流さず、常にどういう可能性があるのかを考えてそれに付随するほかの症状がないかなど、丁寧な観察を行うことも看護師の役割であると思います。

 

急性期ってここが楽しい

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急性期の看護は忙しくて大変ですが、もちろん楽しさもあります。

 

私が長年急性期の病院で働いてみて、急性期って楽しいなぁと実感した3つのことをご紹介します。

 

患者さんの回復が実感できる

まずはこれです。絶対的に言えるのは治療がうまくいけば患者さんはどんどん良くなっていきます。

 

その回復過程を見ることが出来るというのが一番の楽しみです。

 

慢性期だと症状の変化もさほどなく、大きな変化はあまりないですが急性期だと昨日ベッド上安静だった人が今日はもう歩いていたりします。

 

そういった喜びを患者さんと共有し、一緒に回復を実感できることは非常に楽しい瞬間です。

 

時間があっという間で退屈知らず

急性期の病院は確かに忙しいです。でも、せわしなく動いているうちにあっという間に仕事は終わります。

 

それにルーチンワークも少なく、常に新しい患者さんと関わることが多く退屈しません。

 

同じ職場でも新たな発見が日々できたりもして、新鮮な気持ちになれたりもします。

 

常に患者さんが入れ替わるって大変でもありますが、ずーっと同じ患者さんと常に良好な関係を保つというのも大変ですよね。

 

ほんとに多くの人との出会いが急性期病棟にはあるので、それも楽しさの一つかなと思います。

 

連係プレーで達成感が感じられる

急性期の病棟では急変も多いですが、場数を踏めば次第に慌てず対処できるようになっていきます。

 

急変が起きたとなれば、みんなで駆け付けて声を掛け合い分担して処置に当たります。

 

先生の指示のもと診察の介助をする人、蘇生処置をする人、記録を付ける人、部屋移動の準備をする人、周りの患者さんへ声掛けをする人など自然と役割分担が出来たり「私モニター取ってきます!」とか「あなたは個室の準備をして」とかって、どんどんみんなで対処していきます。

 

その息がぴったり合った連携が図れると、対処もスムーズにできて患者さんにも適切な処置がいち早く行えたという達成感も味わえたりします。

 

急性期ってここが大変

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急性期には楽しさもありますが、もちろん大変なこともたくさんあります。

 

私も辞めたいなぁと思うほど、急性期の大変さを痛感したこともたくさんあります。

 

私が感じた急性期の大変さを3つ挙げてみます。

 

いつ何時何があるか分からない緊張感

30分前に看たときはなんともなかったのに、30分後にもう一度看に行ったら意識がなかったとか普通にありますからね。

 

いつ何時何があるか分からないという緊張感は常に持っておくことが必要です。

 

そういった緊張状態の中では疲れやすくもなりますし、体力より気力の面できついなぁと感じることが多くありました。

 

そういった急変に当たったとき、振り返ってみてもしかしてあれが予兆だったのかとか、あの時こうしていたらもっと早く気がつけたかもしれないとか、いろいろ考えてしまうんですよね。

 

特に夜勤だと人も少ないし、後輩と組む夜勤だと何かあったら自分がしっかりしなくちゃいけないんだというプレッシャーもあって、後輩と組む夜勤は最初のうちは憂鬱で仕方なかったですね。

 

3年目の時くらいは特に、プリセプターなので新人と組む夜勤とかも出てくるんですがたかだか3年目の看護師と新人で夜勤組ませるなんてこの病院はどうかしてるとか思っていましたねぇ。

 

今は当たり前に思っていますが(笑)

 

常に時間に追われている感覚

急性期の患者さんは手術や検査やリハビリなど、他部門に患者さんを搬送して何かを行うということも多いです。

 

そうすると時間厳守でやらないと他部門にもご迷惑をおかけすることになるので、時間には厳しくなります。

 

常にどの患者さんにも何かしらのイベントがあったりして何時にはこれ、何時にはこれという風に、時間でやらなくてはならない仕事に追われているような感じにもなりやすいです。

 

あと何分でこれをやって、何時までにあれを終わらせておかないと、などなどなんとなく忙しくなくても忙しいような気分になってしまいます。

 

そういう気持ちになってしまうのも精神的にはあまりよくはないですね。

 

同時にいくつものことを考えなくてはならない

時間に追われているからというのもありますが、より効率よく仕事をするためには同時進行で色々考えて行動することも大切になります。

 

こっちでこれやっている間にあっちでこれやろうとか、これのついでにあれもやっちゃおうとか。

 

何かをやっている間にそろそろ○○さんの点滴がなくなる時間だなぁとか、常に頭はフル回転。

 

いろんなことを同時に考えて、何からやるかとか次は何をするべきかとかずーっと考えています。

 

これは結構疲れます。1日終わると体も心も頭もぐったりなんて日もしょっちゅうです。

 

だから常々思っていました。急性期を若いうちにやっておいてよかったなって。

 

集中力や記憶力や体力もすごく必要とするところなので、初めてやるなら若いうちの方がいいのではないかなと思います。

 

ずっとやってると慣れるので、生涯急性期の病院で勤め続けていく方ももちろんいらっしゃいます。

 

でも体力や記憶力などが衰えてから急性期を初めてやるというのは、とてもエネルギーがいることではないかなと思います。

 

急性期看護に向いている人いない人

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急性期の病棟に長いこといると新しく来た看護師を見て、あぁこの人急性期向いているなぁとか向いてないなぁって何となくわかるようになってきました。

 

私が個人的に思う、急性期に向いている人と向いていない人の特徴を書き出してみます。

 

急性期看護に向いている人の特徴

  • 仕事はどんどん早めにちゃっちゃと片付けたい人
  • 行動が早い人
  • 同時にいろんなことを考えられる人
  • 体育会系のノリが好きな人
  • 常に変化がある方が好きな人
  • 新しいことを覚えるのが得意な人

 

急性期看護に向いていない人の特徴

  • ゆっくり自分のペースで仕事をしたい人
  • 1人ひとりの患者さんとゆっくり関わりたい人
  • チームプレイが苦手な人
  • ルーチンワークの方が落ち着く人
  • 新しいことを覚えるのが苦手な人
  • 同時進行で複数のことに取り組むことが苦手な人

 

5分前行動は当たり前で、何でも先回りして常に動いているような感じの人だと急性期の病棟に居そうだなぁとか、おっとりのんびりした感じでほんわかした雰囲気のある人だと慢性期の病棟に居そうだなぁとか勝手な先入観もあるかもしれませんが、何となくそんな感じがします。

 

急性期病棟で長くうまく働いていくためには

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急性期の病棟で長く働いていると、いつも時間に追われて1人ひとりの患者さんとゆっくり向き合えてないような気がしたり、体力的にも精神的にも疲れてきたりもします。

 

でも、私が以前一緒に働いていた同僚の中には定年退職までずっと急性期の病棟で勤めあげた方もいらっしゃいました。

 

ずーっと急性期で働き続けることも可能なんだなって思わせてくれましたね。

 

私は10年ちょっとの経験でしかありませんが、それでも長く勤めた方だと思うので自分がここまでやってこれたコツみたいなものをご紹介したいと思います。

 

大事なのはタイミング

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急性期だとゆっくり患者さんと向き合えないという悩みをよく聞きます。

 

それは確かにそうなんですが、急性期の看護に必要とされていることってゆっくりじっくり患者さんと関わることではないような気がします。

 

それよりも必要なときに必要なことをしてあげられるかだと思っています。

 

急性期は患者さんの状態が刻一刻と変化します。

 

それに合わせた援助の方法であったり内容であったりを考えて看護をすることが重要だと思っています。

 

ゆっくり時間をかけてやることが、全て素晴らしいというわけではないと思うんです。

 

例えば清拭をしながら昨日のICでわからなかったことはないかとか病気のことで不安なことはないかとかを聞いてあげるのもいいかもしれません。

 

更に、温かいタオルを肩に乗せてマッサージしながら聞いてあげたら話しやすいかもしれませんよね。

 

時間がないなかにもそういった少しの工夫で患者さんと向き合う時間を作ることができます。

 

気持ちの切り替えも大切

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急性期の病棟だと患者さんの急変に当たることも多いでしょう。

 

最初はみんな何もできない自分に落ち込みます。

 

私も最初は「誰か来てくださーい」って大きな声も出ず、なかなか気がついてもらえなかったのを覚えています。

 

急に廊下で倒れた患者さんの頭を保持することしかできず、他のことは何もできなかったです。

 

でも何もできなかったという気持ちをいつまでも引きずってしまうと、次の急変が怖くなってしまいます

 

そこは上手く気持ちを切り替えて、次にそういう場面に出くわしたらどうしたらいいのかを考えるということが大切です。

 

仕事中は常に緊張の連続です。なので仕事のことを考えるのは仕事中だけにして、休みの日は極力仕事から離れるという切り替えも大切です。

 

常に仕事のことばかり考えてしまうとずっと緊張状態が続き、精神的に疲れて追い込まれてしまいます。

 

どんなことがあっても仕事のストレスは休日に上手に発散して、仕事中はしっかり集中するというメリハリをつけましょう。

 

仲間を大切にする

私は何よりも、同じ病棟の同僚たちとすごく仲良くやってこれたというのが一番の支えになったような気がしています。

 

それは看護師たちももちろんですが、医師やリハビリスタッフ、看護助手さんたちなど色んな職種の人たちみんなです。

 

そういった多くの仲間に支えられて、忙しい時も辛い時も協力し合えたからこそまた頑張ろうっていう気持ちになれたし、仕事の愚痴を言い合える人がいたから気持ちの切り替えも上手に出来たような気がします。

 

人間関係ってやっぱり大切ですよね。

 

特に急性期は何かあるとみんなで一斉に行って、一気にうわーって対処していきます。

 

いざという時のその連携が上手く図れるかどうかって、やはり日頃の人間関係の良し悪しも少なからず関係してくるものだと思っています。

 

だから日頃からコミュニケーションは大事にしていましたし、定期的に飲みに行ったり春はお花見、夏はビアガーデン、冬は忘年会って季節ごとのイベントもやってました。

 

そういうイベントや飲み会が負担だと感じる人もいるでしょうけれど、私個人としてはそういう場でしか話せないこと、そういう場を通して深く知れることってあると思うので大事だなって思います。

 

プライベートでの付き合いやイベントをやるかやらないかは別としても、仕事中はよくコミュニケーションをとって相手の立場に立った行動を心がけることで、必然的に人間関係は保たれていくような気がします。

 

おわりに

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急性期の看護はとてもやりがいがあって楽しい職場です。ただ向き、不向きはあると思います。

 

だからたとえ急性期の病棟で仕事がうまくいかなかったとしても、別の場所に行ったら楽しく仕事ができるかもしれないし、その逆もあると思います。

 

もし挑戦してみようと思うなら、早い方がいいですよ。

 

覚えることも多いと思うので、体力や気力が有り余っているうちにぜひ挑戦してみてください。

 

それに急性期にもICUのような超急性期もあれば、手術をたくさんやるような外科など色んな方面の急性期病棟があります。

 

あなたが自分に合った急性期の病棟で活躍されることを願っています。